バイオハザード・イン・ダイアモンドプリセス号

厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、乗客数3400人中930人の乗員・乗客に検査が行われた結果、感染が確認されたのは合わせて285人となり、乗客の3割が感染していたことになります。最終的には、1000名近くが感染者が出るのではないかと推測される。

 

この事を重く見た、アメリカ政府は、「ダイヤモンド・プリンセス」のアメリカ人の乗客らを16日にも船から下ろし、チャーター機で帰国させることになりました。米国内では感染拡大を防げなかった日本政府への批判が強まっていた。

 

すでに、「ダイアモンド-プリンセス号」はウィルス培養シャーレ化しておりアウトブレイク(突発的感染拡大)が起きている。

 

今後、船内に残っている乗客・乗員について、厚生労働省は感染した人と同じ部屋の人を除く乗客・乗員については、ウイルス検査を行い、陰性の場合、健康状態を確認したうえで再度検査を行わずに、19日以降順次下船してもらうということですが、ここに及んで、なぜ再検査をしないのかが疑問です。本来であれば、再検査の再検査が必要なのだが。

 

政府の対応は、今までもそうだが、場当たりば的な対応で何の対策にもなっていない。病気の治療で例えるなら、対処療法を繰り返すだけで、原因となる根本的な治療が全く施されていないのと同じであある。対処療法を繰り返していても完治することはない。

 

連日のように感染者が増えていくダイヤモンド・プリンセスからは、指定医療機関に感染者が運ばれていく。それも関東だけでは足りず、長野県の医療機関にも収容されることになった。専門の医療機関となっても、施設が足りないところへ、さらに医療スタッフの不足が重なれば、患者への十分な対応ができなくなる。

 

適切な処置が遅れれば、それだけ容体が悪化する。すなわち重症化して、ひどい場合には死に至る可能性もある。湖北省武漢市では、施設もスタッフも感染者に追いついていかない。同様の事が日本でも起きる可能性は充分にある。

 

日本政府が新型コロナウイルスに対して、どれほど甘く身構えていたか…日本政府の水際対策は大失敗に終わり、日本には最悪のシナリオしか残っていない。