ワクチンとインフルエンザ

   毎年のように猛威をふるうインフルエンザ。厚生省は流行期に入ったとして、うがいや手洗いなどの感染予防対策の徹底を国民らに呼び掛けた。そこで、今回は、ワクチンやインフルエンザについての知識を少しでも理解できればと思い、参考文献などを基に紹介する。

 

ワクチンとは
 ワクチンとは、感染症を防ぐため、各種伝染病の病原菌から作ったものです。それらを接種することにより、あらかじめ体内に抗体(免疫体)を作っておき、感染症にかかりにくくするという仕組みになっています。

 

ワクチンには以下の3種類があります。

● 生ワクチン:生きた病原体 ( 菌やウイルス)の毒性を弱めたものを注射します。麻疹、風疹、ポリオ、BCG ワクチンなどが、これに該当します。

 

● 不活化ワクチン:死滅させたり、不活性化させた病原体を注射します。百日咳、日本脳炎、インフルエンザワクチンが、これに該当します。ワクチンの効果が弱いため、ほとんどの場合、効果を得るために何度か接種する必要があります。

 

● トキソイド:病原菌から毒素を取り出し、それを無毒化したものを注射します。ジフテリア破傷風ワクチンが、これに該当します。不活化ワクチン同様、効果が弱いため、何度か接種する必要があります。

 

(注)無毒化したワクチンでも、体内の免疫系に働きかけるものなので、完全に「無菌・無毒のワクチン」というもの自体、存在しません。

 

ワクチンの危険性
 ワクチンには、病原体の感染を防いだり和らげたりする効果がありますが、一般に深く認識されていない 危険性 があります。 

 

 生ワクチン・不活性ワクチンは、毒性を弱めたり、死滅させた病原体そのものを注射するため、軽い感染状態(医学的に副反応と呼ばれます ) が起きることがあるのです。また、ウイルスや病原体の不活性化が適切に行われていないと、その威力が手つかずのまま残り、毒性を発揮します。つまり、体が弱っているときやワクチン中の病原体が強力であるときは、予防したい感染症そのものに感染してしまうのです。

 

インフルエンザワクチン
 私たちにとって、もっとも身近なワクチンのひとつに、インフルエンザワクチンがあります。

 

 毎年冬になると、おおぜいの人がインフルエンザに感染することから、お年寄りや子供を中心に、受験生などにも広く接種されています。

 

 しかし、インフルエンザワクチンは過去に予防効果がないことから、定期予防接種から外されたワクチンであることをご存じでしょうか。毎年約3000万人に接種し続け、効果がなかったので中止せざるを得なかったのです。

 

 科学的な検証がないままに1948年から1994年までの46年間にわたり実施されていましたが、全く有効性がないことが判明し、以後全国的なボイコット運動により中止されました。その後も効果を証明する研究結果はありません。

 

ワクチンの裏側
 ワクチンには、さらに、私たちの知らない裏事情があります。本来、ワクチンは私たちの健康を守ったり、子供たちの命を守る目的で使用されてきました。

 

 しかし、それは開発当初の昔の話です。近代においては、まったく正反対の結果をもたらすことの方が、より多くなっています。つまり、根絶した病気を新たに復活させたり、新しい感染症や伝染病を拡大する結果を招いているのです。

 

 これらが、意図的なものか、それとも医療ミスによるものかは後述しますが、それらが、起きていることは事実です。

 

「ワクチンが、世界中に蔓延していた伝染病を終息させた」と医療関係者をふくめ、多くの人々は信じてますが、その根拠はありません。

 

 なぜなら、20世紀以前に猛威をふるっていた天然痘、はしかなどの伝染病の多くは、住環境や衛生環境の向上によって駆逐されたとする統計が出ているからです。

 

 ワクチン接種が世界的に実施される前に、その大流行はすでに終息していたのです。むしろ、天然痘ジフテリア、はしかなどについては、ワクチンが感染を復活させ、拡大させたとする統計が出ています。

 

 例えば、1950年代以降、アメリカにおいて根絶しつつあった小児麻痺は、ポリオワクチンによって、再び症例が増加しました。米・疾病管理センター(CDC)も近年になって、生ワクチンが小児麻痺の最も有力な原因になっていることを認めています。

 

CDCの統計によると、1973年からの10年間の小児麻痺の全症例の87%はワクチンが原因でした。

 

 1980年からの10年間では、アメリカ国内の全ての小児麻痺はワクチンによって引き起こされています。

 

 他に、ワクチンによる薬害の例として、1980年代後半から急速に増えた自閉症があります。自閉症は、原因不明の病気ですが、さまざまなワクチンに水銀系保存料(チメロサール)が添加される以前は非常に珍しい病気でした。

 

 実際多くのワクチンには、乳児にとって許容量の400倍を超える水銀が保存料として入っています。そして、水銀が人体、特に脳に非常に重大な損傷をもたらすことは、水俣病の例にもあるように科学的な事実です。中でも水銀系保存料やアルミニウム化合物の添加されたものは、とりあえず避けたほうがよいと思われます。

 

 また、新型インフルエンザ用ワクチンについてもマスメディアでは、足りないとか間に合わないとかパニックになり、大々的に報道しています。

 

 しかし、現実のところ新型インフルエンザ自体が、WHOが世界的大流行の最高レベル・フェーズ6( 2009 年 6 月)であると宣言しているにもかかわらず、全く大流行している気配がありませんから、ワクチンを打ちに行くよりも、ワクチンについてもっと調べてみるのがよいのではないでしょうか。

 

 ただ明確なことは、ワクチンを打つという行為は、接種する方もされる方も、よく考えもせずに気軽に行う行為ではないということです。